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コタケヒロシ

1974年10月15日生まれ、今年35歳。 北海道出身。 現在は北海道を拠点に、Webデザイにゃーとして活動中。 Garden Clogsに所属。 最近ようやく人間として生きている感覚を持てるようになりました。 これまでは魚やワニやオオカミとして暮らしてきましたが、ある女性に出会いやさしく抱きしめられることで人間の形に整えられました。 今ではWebデザインというヲタッキーな仕事まで出来るようになりましたので、友達になってください。お願いします。※このインタビューはフィクションです。かなりお下劣な表現がありましたことをお詫びします。めんごめんご。 (ホームページ:http://gardenclogs.org/


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あー、そうだな、君も読んだことがあるだろうけど、ボクもうろ覚えだから間違っていたらすまないんだが、村上龍の小説の一節に『ある女に出会い彼女の胸にやさしく抱きしめられることで人間の形を保つことが出来るようになった。それまではアメーバや魚だったりワニだったり鳥だったりオオカミとして生きていた。彼女のそばではいつもジョン=レノンの詩が聴こえていた。』という一節があるんだ、あ、ありがとう、あぁ、拍手はもういいよ、ありがとう。うん、えーと、そう、そういう一節があるんだけど、実はボクも似たような体験と言うか感情をいただいた事があるんだ。だから何となくこの一節には共感をもって心に響くものがあったんだ。勿論、ボクは生まれてから今まで人間だよ。ただ、生まれる前の記憶って言うのかな?そういうのがボクの中にはあって、それが、この一節にそっくりなんだ。物心ついた頃に両親の寝室にこっそり忍び込んだ経験は君にもあるだろう?ボクにも当然そういう経験はあるんだが、多分、君と違う点が一つある。ボクの場合エロ本が見たくて寝室に忍び込んだんじゃないってことさ。当然、寝室にはエロ本もあっただろう。夫婦には1冊や2冊のエロ本は必要だからね。違うかい?そうだろう。今はエロ本の話じゃないんだ。ボクが寝室に忍び込んだ理由はそこにレコードがあったからさ。レコードはコルトレーンやマイルス=デービス、モダンジャズカルテットなんかのジャズに混じってプレスリーやドアーズ、キングクリムゾン、ビートルズなんかのロックも何枚かあったんだ。ボクはそのレコードをくる日もくる日もこっそり忍び込んでは聴きまくったよ。レコードに針を落としてノイズの中に流れるジャイアントステップやイェローサブマリンに酔いしれたんだ。その中で、ボクはずっとビートルズだと思ってたんだけど、男の人が調子っぱずれに『マザ〜!』って叫ぶ曲があって、それを聴いた瞬間、アメーバや魚やワニや鳥やオオカミだった頃の記憶が蘇ったんだよ。この感覚は何だろう?ってずっと思ってた。それから高校を卒業してしばらくぷらぷらしてる時期があったんだけど、ちょうどそのぐらいの頃かな?村上氏の『限りなく透明に近いブルー』っていう小説を読んで彼の書く小説の虜になった。彼の小説を読んでるうちにさっきの一節にぶち当たったって訳さ。衝撃的だったよ。まさに、ボクがあの時感じた感情そのままだったんだからね。後に解ったことだけど、調子っぱずれに『マザ〜!』と叫んでいたのはジョン=レノンだったって事、母親はボクがまだおなかの中にいる時にこの曲を始終聴いていたと言っていたんだ。だから、ボクの父親は村上氏なんじゃ無いかと思って、直接、彼に聞いてみることにしたんだ。あの一節はボクとあなたが昔捨てた女のために書いたんじゃないか?ってね。答えは当然ノーだったよ。あれは、彼の経験だったんだ。彼もボクと同じ経験をしていたって事さ。勿論その時の詩はジョン=レノンじゃないもっと違うファンキーな歌手のものだったと思うけどね。あ、ボクの両親のために付け加えさせてくれ。ボクの両親は結婚してから一度も浮気をしたこともないし捨てられた経験もないってさ。だから、ボクが村上氏を問いただした昔捨てた女ってのは捏ち上げってことさ。ファンがあこがれの人に逢うためには何か一つ武器を持っていかないとならないだろう?それが昔捨てた女って訳さ。うん、その頃は当然履いていたさ。だってそうじゃないか?あこがれの人に逢うというのにモロだしはまずいよ。それからというもの村上氏とは親しくしてもらっているよ。こんどボクを題材に小説を書きたいって言うんだよ。困っちゃってね。(苦笑)
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うーんそうだね。それはなかなか難しい質問だ。なぜならボクはやりたいことを仕事にするつもりは無いし、今やってる仕事がやってみたかったことかと言われれば、そうでもないんだよ。こう見えても昔はいろいろやったんだよ。東京の建築会社に勤めてCADをやったり工事現場に監督として呼ばれたりもした。ただ、何かしっくりこなかったんだよ。CADはもちろん世界シェアナンバーワンのJW-CADさ。当時はボクもニフティーサーブだったからね。ダウンロードしまくったよ。なぜかって?あの頃はハードディスクやメモリが発達してなかったからね。ハードディスクの容量もせいぜい8ギガバイトが最大だったんだ。それも6ギガと2ギガにパーテーション切らないと負荷がかかって壊れやすくなるって言われてたんだ。そんなんだから、ハードディスクの中にソフトを入れとくなんて出来なかったんだ。幸いボクの持っていたヴァイオはCD-RがついてたからソフトをCDに焼きまくってたよ。もちろんフリーソフトばかりだけど、焼いて焼いて焼きまくった。でも、ちょっと困ったことにどのCDに何が入ってるかわからなくなることがしばしばあってね。クライアントに渡すCDに夜のオカズ的なモノが入ってたことがあったよ。その件でクライアントは大喜びしてね。案件は順調に収まったよ。で、何がしっくりこなかったかって言うと、その図面を描く作業がどうも自分にはあってなかったんだよね。1ミリ単位で正確な線を引くということがボクには苦痛でしかなかったんだ。曲げたかったんだよ!アンカーを作ってハンドルをひっぱって作るベジェ曲線に魅せられてしまったんだ。わかるだろ?あの曲線はたまらないよ。
それで、建築の仕事は曲線が少ないことに気づいて建築をあきらめたんだ。
当時、ボクが毎日のように通っていたジャスコというスーパーがあるんだけどしってるかな?ああ、そのジャスコだよ。ボクが通っていたのは千葉にあるマリンピアという昔は扇谷さんと呼ばれていたところなんだけど、そこの商品棚に並ぶパッケージに魅せられたんだ。
スーパーに並ぶ商品のパッケージに間違ったデザインのものは無いと感じたね。その中でもとくにすばらしかったのは『トップバリュー』と銘打たれた商品のパッケージデザインだよ。華美になりすぎず、かといって目立たない訳でなく、商品のすばらしさを全面に打ち出すすばらしいデザインだった。ボクはすぐにその商品、つまり白こんにゃくを手に取ってレジまで持っていったよ。もちろん研究のためにね。レジのおねえさんには少し怪訝そうな顔をされたが、デザイン研究のためですからと言って解ってもらったよ。その白こんにゃくをどう料理したかは君もしっているだろうからあえて言わないけど、すばらしいものだったよ。パッケージデザインはウソをつかないね。それできっぱり建築には見切りを付けてデザイナーの道を歩くことに決めたんだ。あ、その頃はまだズボンは履いてたよ。当然だろ。丸出しで面接なんて受けられないよ。いくら面接官が脱げって言ったってその頃のボクはうぶだったからね。ただ、みんなが見たがってたのは事実だろうね。全く困っちゃうよ。(苦笑)
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いるだろ?今となっては充分理解出来るけど当時はまだ女のくの字も知らない時だったからね。困っちゃったよ。え?『く』って何かって知らないのかい?女の忍者の事をくノ一(くのいち)と言うじゃないか。これで君も女のくの字を知ったね。大人になったな。(苦笑)
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それでだ、そのあとボクは東京を離れて札幌に移り住むことにしたんだ。なぜかって?札幌はクールだからね。世界一クールなところなんじゃないかと思うよ。まあ、アラスカや北極・南極にはかなわないが、こんな格好をしていてもクールが好きなんだ。注目度も高いからね。札幌で半年間遊んで暮らしたよ。遊んだといっても毎日毎日、自転車で札幌中をぐるぐるまわって写真を撮ってホームページにアップして遊んでた。半年も過ぎるとそんな遊びにも飽きてきてね。働くことにしたんだ。そう、ベジェ曲線を思う存分堪能出来る仕事にね。君はもう知っているよね、そう、看板屋だよ看板のデザインをする仕事に運良くありつけたんだ。それはもう楽しかったよ。朝から晩までベジェ曲線で看板をデザインするんだからね。たまらなかったよ。
そうこうしていると、ボクの噂を聞きつけた人達からホームページを作ってくれないかという依頼がくるようになったんだ。まあ、半年間遊んでる間にHTMLやJavascriptの知識はたまっていったからね。悪くないと思って快く作ってあげていたよ。そしたら、看板の仕事よりも楽しくなってきたんだ。それで、看板の仕事を辞めて、Webデザインの世界に入ったって訳さ。始めのうちは勿論履いていたさ。モロだしでWebデザインなんて出来ないからね。ただ、ずっと椅子に座っていると蒸れちゃってね、困っちゃったよ。(苦笑)
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そうだね。こういう仕事をしている人達はみんなワクワクしてるんじゃないかな?
何も身に着けなくても寒くないからね、さぶイボも出ないし。
ファンの子に言わせればスパイキーなボクもいい!って言ってくれるけど、ボクとしてはそんな姿はなるべく見せたくないからね。だって、そうじゃないか?今の時代…。つるつるすべすべの流線型が人気じゃないかポルシェデザインにしろ、あの曲線にポルシェレッドが映えるんだよ。だからボクの身体も曲線の中にオレンジ色の乳頭が映えるじゃないか?そうだろ?さぶイボなんかに邪魔されたくないんだよ。
話が少しそれてしまったけど、そういう点以外でも夏はワクワクするよ。熱くて汗が出るからね。身体が金属のようにテカテカに輝くんだよ。そうするとファンの子たちもこれ見よがしにストロボを焚いてシャッターを切るんだ。それはもう壮観だよ。まるで地球が恒星になったかのようにみんなのストロボで輝くらしいよ。去年のライヴイベントのあとに楽屋に挨拶に来たアームストロング船長、あ、すまない、アームストロング船長はアポロ11号の船長として、月面に世界で初めて降り立った人物なんだけどしっていたかな?そのアームストロング船長が月から地球を何気なく見た時にいきなり輝きだしたものだから驚いたらしいんだ。で、地球に帰還したあとNASAを通じてFBI連邦捜査局に頼んで調べてもらったら、ボクのファンの子たちが焚いたストロボだったことがわかったそうなんだ。わかったって言ったって、ボクはそんな大事になってるなんてしらないからね。困っちゃったよ。(苦笑)
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おい、おい、いきなり変えられても困るんだよ、今ちょうど話が乗ってきたところじゃないか。まあいい、次はなんだい?(苦笑)
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卒業?君は何を聞いているんだい?正気か?童貞なんてものは卒業とか入学とか無いんだよ!あ、いきなり怒ってしまってすまなかったね。日本語の使い方が少しおかしいと感じるとついカッとなっちゃってね。めんごめんご。
まあ、あれが童貞を卒業したんだと言われれば卒業になるのかもしれないね。しってるだろう?去年のライヴイベント時だよ。そう、君も見てたと思うけど、突然ステージ袖から現れた女性が一枚一枚着衣を脱ぎ始めたんだ。そして、ステージ中央に据え付けられたポールに登ったり回ったりこすりつけたりしたあと突然ボクを呼びつけたんだよ。
もちろん、その時もボクは丸出しさ。しょうがないじゃないかそういう仕事なんだ。
それ以降の事は君も見ていたと思うから話さないが、それはもう説明し様の無い感覚だったね。あんな姿をファンに見られるのも初めてだったしね。正直、困っちゃったよ。(苦笑)
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だね、うん。
まあ、かなわないことも無いんだろうけど、ボクはセクスィー路線で売ってるわけじゃないしセクスィーなんてものはまるで中学生が喜びそうな単語じゃないか?
そうだろ?だから勝負の対象にならないと思うんだ。
ファンの子たちがボクに求めるものといったら、あれしか無いんだよ。そう、丸出しないし、モロだしだ。だからボクは年がら年中、出しっぱなしだ。この仕事をやるようになってから下着というものをつけた試しがないね。下着メーカーの方たちには悪いが、ボクに必要なのは下着じゃなくてファンからの熱い視線なんだ。見られてないと落ち着かないんだよ。
そんなボクでも年に1度だけズボンをはく日があるんだけどわかるかい?
そうだよ、そう、毎年のようにベストジーニストに選ばれるからね。ベストジーニスト賞の表彰式にはジーンズは欠かせないじゃないか。
ボクだってジーンズなんか履きたくないよ。あんなアメリンカルチャーの象徴のようなゴワついた布で下半身を覆うなんて想像するだけでも太ももが痒くなっちゃうよ。でも、エドウィンやリーバイスがどうしても履いてくれって言うんだ。困っちゃうよね。(苦笑)